【高速の列車、低速のネット】新幹線のフリーWi-Fiが遅すぎる理由はなぜ?電波が弱く繋がらないときの対処法も紹介

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今回は新幹線でWi-Fiを使ったことのあるひとなら一度は感じたことがあるであろう「新幹線のWi-Fi繋がらない問題」を考えてみる。一体なぜ繋がらないのか、接続できない時はどうすれば良いのかなどを紹介していく。

新幹線のフリーWi-Fiが遅い理由

東海道新幹線をはじめ、基本的に全ての新幹線でフリーWi-Fiが導入されている。しかし、登録をしていざ使ってみると、すぐに接続が切れてしまったり、全然繋がらなかったり、繋がってもすごく遅かったりする。これは一体なぜなのだろうか。

原因1:一つの回線を大人数でシェアしていること

原因の一つ目としてあげられるのが回線の問題だ。フリーWi-Fiの特性上、一つの回線を多くのユーザーがシェアしているため、他に使っている人の人数が多ければ多いほど、ネットの速度は遅くなる。特にお正月やお盆休み、ゴールデンウィークなどは旅客数が多く、全く繋がらない場合もある。また人が少ない場合でも、大きなファイルのダウンロードなどを行っているユーザーがいると回線の速度が低下するそうだ。

原因2:携帯電話の回線を使っていること

原因の二つ目として考えられるのが、新幹線のフリーWi-Fiの大元の問題だ。新幹線のフリーWi-Fiは携帯電話のモバイル通信回線を用いて新幹線の編成内にインターネットを入れてきている。トンネルや山間部では電波そのものが入ってきていない可能性があるのだ。新幹線のフリーWi-Fiは、JR西日本の車両はauのLTEネットワークを利用し、JR東海とJR九州の車両はNTTグループの回線を利用しているという情報がある。各社のホームページなどからネットワークサービスの提供地域が確認できるので、ネットが弱そうな区間をあらかじめ調べておくのも良いだろう。なお東海道・山陽新幹線では、強弱は別として全く電波が入ってこない区間はなくなっているそうだ

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原因3:接続時間の上限に達した

新幹線のフリーWi-Fiは接続時間に30分などの上限が設けられている。時間がたつと自動的に接続が切断される仕組みとなっているのだ。回線的な問題とは別で知らない間にネットが切断されていることがあるので気をつけよう。

新幹線フリーWi-Fiが繋がらない時の対処法

ではWi-Fiが繋がらない時、どうすれば良いのだろうか。

対処法1:ポケットWi-Fiを使用する

回線が混雑している時、自身のポケットWi-Fiで接続すれば混雑している回線を回避して接続できる場合がある。基本は新幹線のフリーWi-Fiも携帯電話回線のため、各キャリアの電波が繋がりにくい区間では同様に接続しにくい可能性が高いが、混雑している時はおすすめだ。なお、普段の旅行の際もモバイルWi-Fiを持っておけば、地図などを安心して使えるので便利である。モバイルWi-Fiを持つ際は、所有している携帯電話とは別の回線を利用するキャリアのものを契約すると、インターネットを使えない場所がカバーできるのでおすすめだ。

対処法2:S work 車両を使用する

東海道新幹線では2021年から7号車にS work車両が連結されている。この車両では通常の新幹線フリーWi-Fiではなく、この車両向けの特別なWi-Fiが設置されているのだ。この通信回線は通常の2倍の容量があり、再接続の必要もない。個室などもあるので、どうしても仕事をしなければならない時などは、S work車両を活用するのも良いだろう。

対処法3:モバイルデータによってテザリングを行う

ポケットWi-Fiを使用しない場合は携帯電話からテザリングを使用することでつながる場合もある。大きなデータの送信などを行うとネットが繋がりにくい場合があるため、あくまで予備用としての役割を考えておくと良いだろう。本格的にパソコンなどを使用する場合は、モバイルWi-Fiを持っておくほうが確実だ。

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