もうすぐ隅田川花火大会なので、地方で行われる日本三大花火大会との違いを紹介しようと思います

旅行を考える
スポンサーリンク

隅田川花火大会の特徴

隅田川花火大会は、江戸時代から続く伝統を引き継いだ、東京都浅草周辺で実施される花火大会です。隅田川上の二箇所の打ち上げ会場から、約二万発が打ち上げられます。隅田川花火大会は花火競技大会としての側面もあり、花火コンクールとして各花火業者が競争するパートもあります。

日本三大花火大会との違い(大曲、土浦、長岡)

発数はおよそ一緒

隅田川花火大会は、一晩で20000発が打ち上げられます。一方、日本三大花火大会のそれぞれの打ち上げ数を調べると、全国花火競技大会(大曲の花火)が1日で約18000発、長岡まつり大花火大会が2日で約20000発(1日約10000発)、土浦全国花火競技大会が1日で約20000発となっています。この数字だけを見れば、日本三大花火大会よりも隅田川花火大会の方がすごい、あるいは同じくらいであるように見えますよね。しかし、発数のみでそのように解釈するのはあまり適切ではありません。

花火の大きさが違う

隅田川花火大会のような都市型の花火大会では、付近の建物との保安距離等、安全上の理由で大きな花火が打ち上げられない場合が多いです。隅田川花火については、打ち上げられる花火が最大でも5号玉までとなっています。実際には5号玉よりも小さな花火が多数使用されます。

一方、全国花火競技大会(大曲の花火)では、最大が10号玉となっています。競技の部でも、10号玉の品質を競い合う場面があり、大曲では10号玉がベースとなっています。

長岡まつり大花火大会では30号玉が、土浦全国花火競技大会では10号玉が最大の花火となっています。

10号玉は上空300m近くまで上がり、直径も300mほどあります。一方、5号玉は上空200m、直径は150mほどです。火薬の量は1発あたりおよそ6~8倍の差があります。打ち上がった時の音、振動などの迫力が桁違いなのです。これだけで、隅田川花火の20000発と、大曲や土浦の20000発では、全然中身が違うということなんですね。

花火の大きさのわかりやすい比較動画

打ち上げ幅が違う

隅田川花火大会は、川の上から打ち上げる方式です。そのため、打ち上げ場所の幅はせいぜい数十メートルでしょう。一方、全国花火競技大会(大曲の花火)では最大の打ち上げ幅は900メートルあります。長岡は最大2000メートル、土浦でも最大500メートルくらいあります。つまり、隅田川花火大会を横に10個〜数十個並べたら、やっと日本三大花火大会に匹敵する打ち上げ幅になるのです。また先ほど確認したように、花火の高さも1.5倍くらい高く上がるので、視界の広さは段違いです。

もちろん、隅田川はこの狭い打ち上げ範囲の中で20000発を打ち上げるわけなので、密度が高いということでもあります。

長岡花火は横幅約2000m

アクセスの良さが違う

隅田川花火大会は、会場が都内、浅草であるということから、地下鉄路線があり、銀座線などで毎年大増発がなされます。混雑はするものの、ある程度の輸送許容量が確保できる上、都心部なので帰宅しやすいという特徴があります。

一方たとえば大曲の花火は単線路線があることや車両量などの都合上、増発できる本数に限界があります。花火終了後、数時間ほど列に並ぶことが当たり前の世界です。長岡花火も、駅まで長距離を歩いた上で長蛇の列ですし、土浦も例年大混雑です。しかも、三大花火ともに駅からやや遠く、徒歩20~30分くらいかかります。

さらに、大曲だと最後まで見たら新幹線を使ってもその日のうちには東京に帰ることはできません。長岡も新幹線を使わないと厳しいですよね。アクセスという観点から、隅田川花火の方がより気軽に楽しめるといえそうです。

芸術性の違い

隅田川花火は元々江戸時代の飢饉への慰霊か悪疫退散の意をこめてスタートした花火です。現代ではビルのすぐ近くで上がるため、その反響や、上から見る花火なども特色があります。

大曲・土浦は花火競技大会として、全国屈指の花火業者が内閣総理大臣賞などを目指して芸術性や一発の質が非常に重視されます。音楽や世界観との一致度、花火の丸さや消え方などが審査されます。

長岡花火には戦争の慰霊や復興祈願の想いが込められています。何といってもフェニックスの規模感と一発の大きさが特徴です。

それぞれの花火大会で違った歴史と意味があり、それぞれで良さがあるのですね。

大曲の花火 内閣総理大臣賞(2025年) 野村花火工業

まとめ

日本三大花火大会と隅田川花火大会を比較しましたが、どちらが良いというものではありません。それぞれ違って、それぞれの良さがあると私は思います。

しかし、花火単体という側面から見れば、日本三大花火は幅も高さも火薬量も比にならないということがわかります。大曲の花火の「大会提供花火」では、その規模感や迫力、芸術性から、感動して涙する人も少なくないそうです。そういった点が、三大花火と呼ばれる所以なのではないかと思います。

それぞれの花火大会にそれぞれの良さがあるので、ぜひ都市で行われる花火大会のみならず、地方で行われる花火にも目を向けてみるのが良いのではないでしょうか。

大曲の花火 大会提供花火2024
大曲の花火のエンディング 毎年この「いざないの街」という曲が使用されますが、「短い夏を惜しむように」という入りがかなり印象的です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました