大曲の花火 大会提供花火は何年が一番の最高傑作だったのか

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全国花火競技大会(大曲の花火)は、秋田県大仙市において8月の最終土曜日に行われる花火大会です。大会名の通り、全国から選ばれた最高峰の花火業者のみが出場できる、いわば花火の全国大会です。総合優勝した花火業者には内閣総理大臣賞が与えられます。この大会において、目玉とされているのが「大会提供花火」です。毎年一つのテーマが決められ、それに沿った約6分間のワイドスターマインが繰り広げられます。この記事では、過去の全国花火競技大会(大曲の花火)の大会提供花火の映像を参考にしながら、いつの大会提供花火が特にすばらしかったのかを見てみましょう。

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大曲の花火とは

全国花火競技大会(大曲の花火)は、毎年8月最終土曜日に、秋田県大仙市の雄物川河川敷において実施される花火大会です。花火が行われる場所が、市町村合併前に大曲市であったことから、大曲の花火と呼ばれています。大曲では春、夏、秋と大規模な花火大会が年に3回あり、その他にも毎月花火イベントがあることから、大仙市は「毎月花火が上がるまち」としてPRされています。

大仙市の人口は約7万人ですが、夏の花火大会にはなんと70万〜80万人が来場します。付近の道路は大渋滞、JR路線は大量の臨時列車を運転し、雄物川河川敷から駅に向かうまでは毎年大行列となります。しかしそれだけファンが多い大会であるといえます。

大会提供花火とは

そのような全国花火競技大会(大曲の花火)のメインイベントとして知られるのが「大会提供花火」です。年間スポンサー企業と大曲の花火実行委員会により提供されます。大仙市に所在する、「北日本花火興業」「小松煙火工業」「響屋大曲煙火」「和火屋」の計4つの花火業者によって1年をかけて共同で制作されており、毎年1つのテーマを決められ、それに合わせたプログラムが編成されます。打ち上げ場所の横幅は900mで圧巻のワイドスターマインです。

しかも、ただ打ち上げるだけではありません。音楽の雰囲気や曲のタイミングに合わせて花火が破裂するように計算・シミュレーションされており、芸術のような美しさがあります。

過去の大会提供花火を見てみよう

ここからは、過去19回分の大会提供花火の映像(YouTubeにアップされているもの)を見てみましょう。

2025年「フィンランディア」

複数の花火がほぼ完全に同時に破裂しているのが、クオリティの高さを示しています。
大曲の花火は、打ち上げ場所の背後には山が広がっているので音の反射が極めて強く、周囲の街の灯りもほとんどないことを考えると、クライマックスの明るさには驚くところがあります。

2024年「THIS IS THE GREATEST SHOW!!」

終盤で左から右に順に花火が上がっていくシーンや、相当程度鮮やかな色の花火が使用されているのが特徴的ですね。

2023年「展覧会の絵」

検索をすると、近年ではこの2023年が最高傑作なのではないかという声が一定あるようです。ラスト一分の盛り上がり方がかなり贅沢です。一度静かになったところに、いきなり大量の花火が打ち上げられる様子は圧巻ですね。

2022年「暁光」

2022年はコロナ禍が明けて3年ぶりに開催されました。しかし、この年は煙がかなり滞留し、終盤は花火本体がほとんど見えない状態となってしまいました。条件が揃えば、この年が最高傑作なのではないか、との声も多いようです。風向きによって見栄えがかなり左右されてしまうのが、花火の難しいところだと言えるでしょう。

2019年「令和祝祭」

ここまでの大会提供とはずいぶん雰囲気が違い、ナレーション+Jpopという構成となりました。新たな挑戦であったと解釈することができますが、過去の大会提供をイメージして見た人からはあまり評判が良くなかったようです。津波を表現していると思われるパートがあるのも、賛否を巻き起こす原因となった可能性もあります。

2018年「SING SING SING」

この年も最後は煙だらけになってしまいましたが、ジャズの雰囲気にあった花火の演出です。

2017年「生命のまつり」

生命のまつりというタイトルに非常にマッチして、花火が生きた生命のような雰囲気を感じさせる大会提供です。個人的には最後に両サイドに広がっていく演出が好きです。

2016年「歓喜」

ベートーヴェンの第九に合わせたプログラムです。ラストスパートは特に過去最高の派手さがあるように感じます。

2015年「あさきゆめみし」

このあさきゆめみしを過去最高だという人も少なくないようです。前半は花火の「花」の部分が非常によく感じられる和風のプログラムで、後半は華やかながらも和の雰囲気が感じられます。後半の、乱れ打ちをしているのかと思いきや突然静かになって、ピンク色の花火がバッと出てくるシーンはかなり感動的です。終盤に打ち上げ場所が右側へ拡大されるのも見ものです。

2014年「ボレロ」

このボレロもかなり人気のある大会提供花火であったようです。2014こそ1番だという人も少なくありません。音楽とのマッチングと最後の盛り上がりが圧倒的です。

2013年「mission あ」

この年はかなり重厚感があるプログラムです。これぞ大曲という感じですね。

2012年「Believe」~ 夢を未来につなげよう ~

震災の後の思い空気感の日本・東北に対するエールのような大会提供花火であると感じます。ワルツに合わせた花火で、踊るような雰囲気が特徴です。この年は中盤の勢いがすごいように感じます。

2011年「祈りと鎮魂 奥州曙光 悠久なる黄金の祈り」

震災が起きた2011年の夏の終わりに行われた大会です。芸術性とメッセージ性、そして人々に与えた影響という意味では、この大会提供が最高傑作であるように思えます。ただ派手なだけではなく、花火そのものの役割についても考えさせられます。

2010年「挑戦・新たなる100年の始まり」

このあたりの年の大会提供は特に贅沢な雰囲気があります。現在よりも打ち上げ幅が狭かったとの情報もあり、密度が高かったのかもしれません。

2009年「武士道新世紀維新」

テーマに合致した感動的な大会提供であると思います。

2008年「未来惑星栄光への輝き」

2008年が日本一だという声も比較的多いです。最初の会場のどよめきが、当時の雰囲気を物語っているように思います。選曲が良いとの声も多いですね。左側と右側を分けて打ち上げるパートも良いのではないでしょうか。

2007年「BEAT OF PASSION」

2006年「日本の花火」

2005年「HAREM 砂漠の宮殿」

では何年の大会提供花火が最高傑作なのか

ここまで、2005年〜2025年までの大会提供花火の映像を見てきましたが、ではいったいどの年が最も素晴らしいのでしょうか。どの年も大曲の人たちが1年かけて作った大作ですから優劣は付け難いのですが、あくまで好みとして判断していただけると幸いです。

個人的には2008年、2011年、2015年、2017、2023年の5つが、最高傑作に近いのではないかと思います。しかし、2026年はそれを上回る作品が登場するかもしれません。8月の新たな大会提供を楽しみにしたいですね。

おまけ

大曲の花火は、大会提供花火がメインコンテンツと言われますが、オープニングとエンディングも見る価値があるように感じます。

オープニングは数百メートルに及ぶナイアガラ+スターマイン、エンディングは秋田県民歌をバックに10号玉を5秒おきに30連発する大スターマインに加え、その後にはエール交換が行われます。エール交換では、打ち上げ場所(観客席から雄物川を挟んだ向かい側)にいる花火師と観客席にいる観覧客が、互いにトーチやペンライトを振って感謝を伝えます。

大会提供が終わったら帰ってしまう方も多いのですが、最後までいるとこのような魅力的なプログラムがまだ残っているのです。

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