【宮城県仙台市】牛タン以外のおすすめ名物料理4選。有名な理由も紹介!

日本各地の名産品

東北の中心地・仙台には様々な美味しい料理が存在しているが、牛タン一強のイメージも強い。今回は日本一周を3回実施した筆者が仙台で食べた名物料理を紹介する。

仙台名物料理1:冷やし中華

仙台名物の紹介をするのに、一つ目で「中華」という文字の入った商品を紹介するのはなんとも違和感があるが、実は冷やし中華は日本発祥の料理と言われている。そして、冷やし中華を日本ではじめて提供したのが、仙台にある中華料理屋「龍亭」であるとされているのだ。仙台の夏は意外に暑い。夏の時期は熱いイメージのある中華料理は売り上げが低下したそうだ。昭和12年の夏、仙台七夕祭りの重なる時期に、客を呼び込む手段を考えていたところ、打開策としてさっぱりした冷やし中華が考案されたらしい。

仙台の冷やし中華の特徴は、具材の多くが別皿に乗せて提供されることだ。これらを自分で麺に乗せて食べるのだ。ちなみに、この別皿の具材だけをビールのつまみとして食べる方法もあるそうだ。

私も夏の暑い日にこの龍亭を訪問し冷やし中華を食べたが、さっぱりした味は非常にクセになる。他の地域で食べる冷やし中華と味が大きく異なる訳ではないが、発祥の地で食べるという経験は仙台でしかできないのだ。

冷やし中華 仙台

仙台名物料理2:笹かまぼこ

次に紹介するのは笹かまぼこだ。笹の葉型の焼きかまぼこなので、笹かまぼこと言われている。明治時代に閖上から金華山にかけてヒラメの大漁が続き、仙台市街で売っても売れ残るほどであったため、ヒラメをかまぼこにして有効活用しようとしたのが始まりだ。現在は輸送技術や保管技術などの発展もあり、高級なヒラメはあまり使われず、スケトウダラのすり身で作られることが一般的だ。

ささかまぼこは焼きかまぼこであるが、店によっては焼く前のものを購入し、店内にある焼き機で自分で焼き目をつけてから焼き立てを食べるというサービスが提供されている店がある。ささかまぼこだけでは一食には足りないだろうが、ビールのおつまみにしたり、食べ歩きをするのにもちょうどいい

笹かまぼこ

仙台名物料理3:仙台あおば餃子

次は仙台あおば餃子を紹介する。この仙台あおば餃子は平成22年に誕生した仙台の新しい名物料理で、皮が緑色なのが特徴の餃子だ。この緑色は雪菜であり、皮に練り込むことで「杜の都」らしさを表現しているそうだ。全体的に野菜ベースで作られた餃子なので、軽く食べることができる。最近できた名物あるあるだが、提供できる店が限られており、仙台あおば餃子提供店MAPなるもので提供している店を確認できる。仙台では全国餃子祭りが実施されるなど、餃子のPRに力を入れている印象だ。

仙台あおば餃子

仙台名物料理4:ずんだ餅・ずんだシェイク

牛タン、笹かまぼこに並んで仙台三大名物と言われるのがこのずんだ餅だ。えだまめで作られた「ずんだ餡」をつきたての餅にからめた料理である。仙台のホテルに泊まると、食事の際に見かけることも少なくない。仙台にいくとずんだ関連の商品がさまざま販売されており、特に有名なのが「ずんだシェイク」だ。ずんだ餡の風味がするシェイクで、値段もそれほど高くなく、暑い日などにはちょうど良いドリンクだ。手軽に仙台に来たという感覚を楽しめる。駅のスタンドで購入し、新幹線などに持ち込むのもおすすめだ。

仙台名物と地域活性化

ちなみにずんだ自体は南東北全体で食べられているらしい。大商業圏で観光客の集客能力のある仙台市が売り出したことで、仙台=ずんだといったイメージがついたのだ。それまでは各家庭で食べられているだけの料理であったのだ。このような仙台の事例は「地域の魅力は先に発見したもの勝ち」という教訓を与えてくれる。意外に普段食べているものなどに価値があるのだが、住んでいるとそのことは気づかない。たとえば私は関西出身だが、スーパーで売っているお好み焼きソースの種類が非常に多いことなど、当たり前のことだと思っていた。しかし関東の人からすると驚くようである。

別の記事で紹介している大分県中津市のからあげの事例においては、中津が一番先にアピールを始めたおかげで、唐揚げ自体は大分県全体で盛んなのにも関わらず、唐揚げ=中津というイメージがつくようになったことが分かる。

さまざまな地域の魅力は意外なところに隠れている。それをいかに早く発見し、他の地域より先にアピールし、外部の人に印象付けるのかという勝負でもあるのだ。

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