天皇陛下がおかわりした!愛媛県名物「六時屋タルト」

日本各地の名産品

日本各地には様々な趣向を凝らしたお土産が存在する。お土産店をウロウロするだけでも楽しいのである。この記事では年100日旅行する東大生が、個人的に面白いと感じた全国のお土産を中心に紹介していく。今回は愛媛銘菓の六時屋タルトを紹介する。

愛媛県の銘菓「六時屋タルト」

六時屋タルトは、あんをカステラ生地で巻いたお菓子である。「の」の字型に巻かれていることが特徴だ。松山駅などで購入することができるが、このタルトにはある逸話が存在する。それは天皇陛下が「おかわり」した、というものである。正式には再度ご用命というが、松山国体において昭和天皇皇后両陛下にこのお菓子が振る舞われた際に、気に入られたようで、次に植樹祭で松山を訪れた際にもご用命を受け両陛下に提供されたとのことである。

天皇陛下お墨付きというのは何とも最強のキャッチフレーズである。駅のお土産売り場やチラシなどにも「天皇陛下再度御用命」としてアピールされている。しかし宮内庁御用達といった制度は1954年に廃止されており、皇室と商品を結びつける機会は減っているようだ。

そもそもなぜ愛媛でタルトなのか

愛媛での「タルト」はあのサクッとした料理ではなく、カステラ生地であんを巻いたロールケーキ状のお菓子のことをいう。始まりは久松家初代松山藩主の松平定行氏がポルトガル船の長崎入港を受け長崎の海上警備に赴いた際にカステラの中にジャムを巻いた南蛮料理に出会ったことだそうだ。そこから着想を得て地元四国の柚子をアクセントに取り入れた和風のお菓子になったそうだ。以降松山で製法が広まり、現在に至る。愛媛県の郷土料理の一つだ。

六時屋タルトのライバル「一六タルト」

愛媛県のタルトといえば一六本舗が販売する一六タルトも県内外で有名である。知名度的には一六タルトの方が大きく、歴史も長いと言われている。六時屋タルトはゆず風味一択だが、一六タルトはいちご味などさまざまな種類があることも人気の理由だろう。しかし、愛媛県に住んでいる人には六時屋派が多いという噂もある。ぜひ両方を食べ比べ、味を比較してみたい。なお、基本的にはタルトは1本単位で売っているが、探せばカットされた一切れサイズも販売されているので、食べ比べには最適だ。

六時屋 ホームページ
https://www.rokujiya.co.jp

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